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『英文標準問題精講』を極めよう! 番外編#1 「副詞」「複文(complex sentence)と重文(compound sentence)」「接続副詞」の解説

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番外編では、『英文標準問題精講』初期10日間の#1〜10までに登場した文法のうち、高校の授業や塾などでは、あまり詳しく解説されることのない文法について、まとめて解説をしていきます。

今回は、その中から、「副詞」「重文と複文」「接続副詞」について詳しく解説していきます。

「副詞」について

英文が複雑になることには、いくつかの要因がありますが、その中でも、「副詞(句・節)」の理解が深まると、多くの問題が解決します。これまで#1〜10の英文を解説してきましたが、副詞(句・節)を( )の記号でくくりだし、一端それを取り除くことで、文の基本的な骨格が見えてくることがわかったと思います。

高校の授業では、必ず「基本5文型」について学習する時間がありますが、その単元のテストを終えたら、「5文型」は問題集などの解説に書かれてあるものくらいしか見る機会がなく、受験で「基本5文型」について出題されることもほとんどないので、あまり重要視されていません。しかし、この「基本5文型」こそが、英語を理解する上で、欠かすことはできません。文法の用語を知らないネイティブでも、無意識に5文型の規則に沿って、普段英語を話しています。要は、それを「文法的に説明できるかできないか」の違いである、というだけに過ぎません。

このシリーズの解説も、この「基本5文型」と「品詞」、「句と節」をしっかりと理解していることを前提条件に解説をしています。そして、更に英文が複雑に見える要因として、ひとつの文に複数のカンマ( , )が使われていることがあると思います。カンマを何となく読み飛ばし、意味を考えないままでは、文の構造は決して見えてきません。まずは、すべてのカンマの、文法的な役割について英文解釈を進めていきましょう。

「複文(complex sentence)」と「重文(compound sentence)」について

カンマには、同じ品詞の単語と単語、句と句、節と節を並列させる役割があります。そして、その他に、主節と副詞節の2つ以上の節がひとつの文にある場合、それを区切るために使われる場合があります。

ひとつの文に、主節と副詞節の2つ以上のまとまりがある場合、これを「複文(complex sentence)」と言います。複文には、次の2種類の書かれ方がありあります。ここでは説明を簡略化するために、主節が一つ、副詞節が一つの場合を例に挙げます。

① (従位接続詞 + S V 〜), S V 〜. (副詞節→主節の順番の場合)

② S V 〜 + (従位接続詞 + S V 〜). (主節→副詞節の順番の場合)

S V 〜という二つのまとまりのうち、従位接続詞が置かれている方のまとまりを、「副詞節」と言います。1つ目の順番の場合には、副詞節と主節の切れ目にカンマが置かれます。2つ目の場合には、主節と副詞節の間には接続詞が置かれるので、二つの節の間にカンマは置かれません。

 

ex) Since you were not at the meeting, we made a decision without you.

 

この文は、sinceが従位接続詞なので、最初の節が副詞節になります。後の文は主節なので、①の形の複文です。これを、②の形に書き換えると、次のようになります。

 

⇛ We made a decision without you since you were not at the meeting.

 

この文を見たときに、主語と動詞が複数あるので、どっちが主節なのかを見極め、sinceという従位接続詞が見つかれば、次のように構造分析します。

 

⇛ We made a decision without you / (since you were not at the meeting).

 

こうすることで、主節がどこなのかが見やすくなるでしょう。

 

⇛ [We] made [a decision] / (without you) / (since [you] were (not) / (at the meeting)).

 

この場合、筆者の主張は、あくまでも主節の内容なので、最悪の場合、副詞節の内容がなくても、主張の内容はある程度把握できます。副詞、副詞句、副詞節と、”副詞” と名のつくものは、主役である「主節」のサポート役のようなイメージになります。ですので、カンマが多く、文が複雑に見える場合には、まずは、( )の記号で、副詞節を囲い、どこが主節でその文のメインポイントなのかを明確にすることが重要になってくるのです。

主節は、We made a decision without you. で、これがこの文で最も言いたいことです。without you は副詞句なので、同様に( )でくくれば、主節が、We made a decision となり、文の骨格が、S V Oの第3文型であるということがわかります。

副詞節内は、notが副詞、at the meetingが副詞句なので、( )でくくれば、you were (not ) が文の骨格になるので、第1文型になります。第1文型のbe動詞は、「〜がいる、ある」と、「存在」を意味する訳になります。

 

「重文(compound sentence)」は、複数の単文(主節のみの文)や複文が、「等位接続詞」でつながっているものを指します。この場合も、カンマと等位接続詞がセットで使われ、次のような形になります。

 

文1, 等位接続詞 文2

 

文は、単文、複文、どちらの可能性もあり、複文だった場合には、さらにカンマが増え、より、主節や文型が見えづらくなってしまいますが、( )を上手く使い、主節を見つけましょう。

複文の場合には主節は1つだけですが、重文の場合には主節が複数あります。これを見分けるためには、どのような単語が従位接続詞や等位接続詞になるのかを覚えておくことが有効な見分け方になります。

 

ex) It was getting dark, and we weren’t there yet.

 

⇛ ①It was [getting dark], and ②we weren’t / (there) / (yet).

 

主な従位接続詞

when, while, if, since, as, because, so that, as soon as, although(though), even, even though, after, wherever, unless, lest など

 

主な等位接続詞

and, but, or(nor), so, for, yet など

 

※ 同じ単語でも、接続詞になる場合や、副詞、前置詞など、別の品詞として使われるもののあるので、ただこれらを暗記するだけでなく、構造分析を踏まえた上で、解釈するようにしましょう。

「接続副詞」について

「接続副詞」とは、語と語、文と文の関係性を明確にするためのものです。接続詞のような意味を持った副詞と言ってもよいかもしれません。代表的なものに therefore「それゆえに」などがあります。「接続副詞」はあくまで”副詞”であるために、接続詞とは使い方が異なります。英文での使い方に注意しましょう。

 

主要な接続副詞

因果関係:Thus / Therefore / Accordingly / Consequently / In consequence / As a result / Hence

逆接関係:However / Nevertheless / Nonetheless / Still / All the same / Even so

対比・対象 – On the other hand / Meanwhile / In contrast / By comparison 

など

 

接続副詞の使い方(接続詞とどう違うのか)

接続副詞はあくまで「副詞」であるために、文と文を(,)コンマで繋ぐ力はありません。つまり、S V ~, 接続副詞 S V …. という書き方はできません。接続副詞を使うときには次のような書き方を守りましょう。

 

① ピリオドで一回文を終え、接続副詞を入れ、そのあとで新たに文を始める。

 

⇛ S V ~. 接続副詞, S V …

 

ex) He was very kind. Therefore, he was loved by everybody.

「彼は大変親切だった。それゆえ、誰にでも愛されていた」

 

② セミコロンを入れ、その後に文を続ける。(文は終わっていないので接続副詞は小文字になります。)

 

⇛ S V ~; 接続副詞, S V …

 

ex) He was very kind ; therefore, he was loved by everybody.

 

③ カンマを使い、接続詞とともに用いる。

 

⇛ S V ~, 接続詞 + 接続副詞, S V …

 

ex) He was very kind, and therefore, he was loved by everybody.

 

※ S V ~, 接続副詞 S V … このように カンマで繋ぐことはできません。

 

ex) × He was very kind , therefore, he was loved by everybody.

 

接続副詞の位置

 接続副詞は、普通は文頭に置かれますが、副詞であるがゆえに割と位置は自由で、文の途中や文末などにも置かれます。エッセイを書く場合では、ミスを減らすために、文頭に置くのが無難です。

 

She is tall. On the other hand, he is short.

 

= She is tall ; on the other hand, he is short.

「彼女は背が高い。その一方、彼は背が低い」

 

She was beautiful. Tom ,therefore, loved her.

 

= She was beautiful. Tom loved her therefore.

「彼女は美しかった。それゆえ、トムは彼女を愛した」

 

最後に

少し長くなりましたが、英文解釈を次のレベルに引き上げるためには、普段見落としがちな、カンマの使い方や、複文と重文、接続副詞などの理解が必要不可欠です。ここをマスターすれば、高校生ならばセンターレベルの英語で困ることはないでしょう。

また、英文を構造分析し、直訳から意訳へと適切な日本語に置き換えることができたならば、次は、英作文をやってみて下さい。基本的にはこの逆のプロセスを辿っていけば良いのですが、日本語の意訳は、多くの言葉が省略されています。適切な主語を選べるかどうかでも、差がでます。英文解釈と同時に、英作文も進めていくと、さらに、細かい言葉の使い方や文の構造を実感することができるでしょう。

 

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