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『英文標準問題精講』を極めよう! 初期10日間 解説 #23

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With most men the knowledge that they must ultimately die does not weaken the pleasure in being at present alive.  To the poet the world appears still more beautiful as he gazes at flowers that are doomed to wither, at springs that come to too speedy an end.  The loveliness of May stirs him the more deeply because he knows that it is fading even as he looks at it.  It is not that the thought of universal mortality gives him pleasure, but that he hugs the pleasure all the more closely because he knows it cannot be his for long.

構造分析

①(With most men) [the knowledge (that they must (ultimately) die)] does not weaken [the pleasure / (in being (at present) alive].  ②(To the poet) the world appears (still) more beautiful / (as he gazes (at flowers [that are doomed to wither]), (at springs [that come to too speedy an end])).  ③[The loveliness of May] stirs [him] (the more deeply) / (because he knows [that it is fading] / ((even) as he looks at it).  ④It is not [that [the thought of universal mortality] gives [him] [pleasure]], but [that he hugs the pleasure ((all the more) closely)] / (because he knows [it cannot be his / (for long)]).

解説 

①(With most men) [the knowledge (that they must (ultimately) die)] does not weaken [the pleasure / (in being (at present) alive].

With most menのwithは「付帯状況のwith」と呼ばれるものですが、この場合は、主節の内容に関する状況を付け加えるような表現になります。「~と一緒に」という意味を当てはめるのではなく、”どのように一緒なのか”を文脈によって判断していきましょう。

 

at presentは副詞句なので、これを除外すれば、in being aliveというまとまりが見えてきます。aliveは、「叙述用法」のみでした使うことのできない形容詞です。形容詞には、「限定用法」と「叙述用法」があり、「叙述用法」でしか使われない形容詞がいくつかあります。

「限定用法」は、名詞を直接「前置修飾」する用法です。「(冠詞)+(副詞)+形容詞+名詞」の形で、使われます。

一方で、「叙述用法」の形容詞は、第2文型の補語(C)など、単独で使われる用法のことをいいます。

これについても、長くなるので、番外編でまとめて書きます。

②(To the poet) the world appears (still) more beautiful / (as he gazes (at flowers [that are doomed to wither]), (at springs [that come to too speedy an end])).

asの用法は非常に多く、構造分析で論理的に解釈できますが、慣れるまでは判断がむずかしいかもしれませんが、英文を深く理解するためには、マスターしておきたい言葉です。asはとにかく「同格」であることを念頭にすれば、適宜、文脈や文法に応じて適切なものを補っていけるようになるでしょう。

gazeの対象となるat句がカンマで並列されています。

「運命」と訳される言葉には、doom, destiny, fate, lotなどがあります。

doom: 悪い運命、破滅、死、最後の審判(the day of doom)

destiny: 運命、宿命、天、神意(定められた避けられない運命) → destination:目的地、到着地

fate: 運命、宿命(人間の力ではどうすることもできない不可避なもの)

lot: 運、運命(割り当てられたもの)、くじ、分け前

bloom ↔ wither

springは多義語ですが、すべての意味において「突然出てくるもの」という語源的な意味があります。そこから、「春」「泉」「ばね」という意味に派生していきました。文脈に応じて訳し分けができるようにしましょう。

③[The loveliness of May] stirs [him] (the more deeply) / (because he knows [that it is fading] / ((even) as he looks at it).

主節は第3文型(SVO)です。副詞deeplyが最上級の形になっているので注意しましょう。stirは「かき回す」という意味の言葉で、人に対して使えば、人の感情を扇動することや、奮起させたりする、という意味合いになります。動詞も、”何を動作の対象とするか”によって、適切な意味を選べるようになれば、いちいちすべての訳を憶える必要はなくなります。あとは、日本語での表現力の問題になります。

ここでも、asが登場しています。he knows that it is fadingという内容と、he looks at itという内容が同時に(同格)発生しています。

  

④It is not [that [the thought of universal mortality] gives [him] [pleasure]], but [that he hugs the pleasure ((all the more) closely)] / (because he knows [it cannot be his / (for long)]).

for longは、「久しく、しばらく」という意味で、主に疑問文や否定文で使われる成句です。肯定文で使われることが少ない理由は、単純に、意味的に合わないからです。not for long(それほど(時間が)かからないよ、すぐにそうなるよ)などのフレーズでもよく使われます。

この主節の主語のitは、形式主語ではなく、代名詞です。前の文の内容を受けています。

直訳 

ほとんどの人間にとっては、彼らが最後には死ななければならないという知識は、現在生きている中での喜びを弱めない。詩人にとって、世界は未だより美しく姿をあらわす。彼が枯れる運命にある花やあまりにも速く終わりに向かう泉を見つめるときに(同格)。5月の愛らしさは、彼をますますより深く掻き回す。なぜならば、彼は、彼がそれを見ている時でさえも、それが衰えていくということを知っているからだ。それは、普遍的な死ぬべき運命が彼に喜びを与えるという考えではなく、彼が永遠に彼のものにはならないと知っているから、ますます近くにその喜びを抱きしめるということである。

意訳 

ほとんどの人々にとっては、人は最後には死んでしまうという事実が今行きていることの喜びを弱めることはない。詩人にとって、枯れるさだめにある花やあまりにも早々と枯れてしまう泉を見つめるときに、世界はいまだにより美しく姿を見せる。5月の愛らしさは、彼がそれに目を止めている瞬間でも衰えていくということがわかっているからそこ、彼をますますより深く奮い立たせる。それは絶対的な死が彼に喜びを与えているということではなく、永遠に彼のものにはならないと解っていながらもさらにもっと、近くにその喜びを抱き寄せるということである。

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