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『英文標準問題精講』を極めよう! 初期10日間 解説 #49

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His talents went into his hobbies, which were book-collecting and gardening; for his career he had accepted a routine occupation and was quite content to be a bank manager in that town.  His wife became irritated at his lack of enterprise, and was a little jealous and impatient of his bobbies, which enclosed him in himself, as hobbies do, and, so she thought, got him nowhere.

構造分析

①[His talents went / (into his hobbies), (which were [book-collecting] and [gardening]); (for his career) / he had accepted [a routine occupation] and was [quite content] / (to be [a bank manager]) / (in that town).  ②His wife became [irritated] / (at his lack of enterprise), and was [a little jealous and impatient of his hobbies], (which enclosed [him] / (in himself)), / (as hobbies do, and, (so she thought), got [him] [nowhere]).

解説

①[His talents went / (into his hobbies), (which were [book-collecting] and [gardening]); (for his career) / he had accepted [a routine occupation] and was [quite content] / (to be [a bank manager]) / (in that town).

セミコロンで「言い換え」されています。

go intoは、「~に従事する、~の話題に移る」という意味の表現です。go, have, takeなど、簡単な単語は、用法が多すぎるために一つひとつ覚えていくのは効率的ではありません。goは、「物事が進んでいく」という抽象的な意味で使われることもよくあります。様々な前置詞と、この抽象的な意味を組合せて、内容をイメージできることが重要です。

この文の場合は、「彼の才能」が「彼の趣味」の中へ(into)と「go」するので、「彼の才能が彼の趣味に注ぎ込まれた」「~に使われる」などと文脈に応じた意訳が可能です。

最初の, whichは、関係代名詞の非継続用法です。 

occupationは、「職業、業務」という意味ですが、動詞occupy「~を占める、占領する」の名詞だと考えると、「その組織や環境でのある位置を占めること」→「職業」と解釈できます。

この文では、何が「言い換え」されているかというと、彼の才能は、彼の職業へと注がれたわけではなく、彼の趣味に注ぎ込まれていることが、彼はバンクマネージャーとしてそのルーティーンワークを受け入れている、という意味です。好きなことを仕事にするか、仕事は仕事と割り切って、趣味に没頭するか、といった内容であると解釈されます。

②His wife became [irritated] / (at his lack of enterprise), and was [a little jealous and impatient of his hobbies], (which enclosed [him] / (in himself)), / (as hobbies do, and, (so she thought), got [him] [nowhere]).

at his lack of enterpriseは副詞句、which enclosed him in himselfは挿入句、so she thoughtも挿入句、as hobbies do and got him nowhereは、副詞句です。一端、挿入句を取り除いた文は、次のようになります。

 His wife became irritated and was a little jealous and impatient of his hobbies / (as hobbies do and got him nowhere).

主節と副詞節がある複文(Complex Sentence)です。接続詞がなく、カンマで挟まれている句は、挿入句である可能性が高いので、まずはその部分を( )でくくり、排除してみると、文の構造が見えやすくなります。

また、等位接続詞andも3つあるので、何と何が並列されているのかを見極めましょう。一つ目のandは、主節の述語動詞(V)becameとwasの並列です。二つ目のandは、叙述用法の形容詞jealousとimpatientの並列、3つめのandは、副詞節の述語動詞doとgotの並列です。

got him nowhereという表現は、英語独特の表現で、直訳すれば、「~は彼をどこへも連れて行かない」という意味です。nowhereは具体的な場所ではなく、これも抽象的な意味になります。got him nowhereの主語は、hobbiesであることが分かれば、さらに、文の構造が見やすくなるでしょう。「彼の趣味は彼をどこにも連れて行かない→「うまくいかない、高価がない、結果が得られない、どうしようもない」という意味の表現です。

直訳 

彼の才能は、彼の趣味の中へと行って、そして、その彼の趣味は本を集めることと、ガーデニングであった。彼が決まりきった職位を受け入れて来たり、あの町の中で銀行の支店長であることにすっかり満足したという理由で。彼の妻は、彼の冒険心の欠如にイライラしていて、少しばかり彼の趣味に嫉妬し、耐えられなかった。彼の趣味は、彼を彼自身の中に閉じ込めていた。趣味がそうするように、そして、だから彼女は思った。どうしようもないのだと。

意訳 

彼の才能は、本の収集やガーデニングという彼の趣味へと注ぎ込まれた。彼が決まりきった役職を受け入れ、あの町の銀行の支店長であることに、すっかり満足したからである。彼の妻は、そんな安定志向の彼に、少しばかり彼の趣味に嫉妬はしたが、苛立ちを隠せなかった。そうして、彼は趣味の中へとさらに入り込んでいく。趣味とはそういうものであり、だから彼女は、もう彼はどうしようもないのだと思った。

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