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『英文標準問題精講』を極めよう! 初期10日間 解説 #7

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At present, in the most civilized countries, freedom of speech is taken as a matter of course and seems a perfectly simple thing. We are so accustomed to it that we look on it as a natural right. But this right has been acquired only in quite recent times, and the way to its attainment has lain through lakes of blood. It has taken centuries to persuade the most enlightened peoples that liberty to publish one’s opinions and to discuss all questions is a good and not a bad thing.

構造分析

①(At present), (in the most civilized countries), [freedom of speech] is [taken] / (as a matter of course) / and seems [a (perfectly) simple thing]. ②We are [(so) accustomed] / (to it) / that we look on it / (as a natural right). ③But / [this right] has been [acquired] ((only) in (quite) recent times), and [the way to its attainment] has lain / (through lakes of blood). ④It has taken [centuries] / (to persuade [the most enlightened peoples] [that [liberty] (to publish one’s opinions) and (to discuss all questions) is a good and not a bad thing].

解説

①(At present), (in the most civilized countries), [freedom of speech] is [taken] / (as a matter of course) / and seems [a (perfectly) simple thing].

freedom of speechとは、「言論の自由」というフレーズです。speechは、「話される言葉」のことを指す単語です。talkは、「会話・対話」という意味で、特定の相手に対して話すことですが、speechは、特定の相手は必要なく、話される事自体に重きがあります。「誰に」よりは、「何処で、何の」スピーチをするかという方が話題になります。

等位接続詞andの直後に、三人称単数現在形(三単現)のsが付いて活用されている動詞があるので、このandは、述語動詞(メインの動詞)であるisとseemsの並列で、どちらも、freedom of speechにかかっていることがわかります。be動詞も、seemも、どちらも第2文型(S=C)を作る動詞です。

as a matter of courseというフレーズは、「当然のこととして」という意訳が充てられています。courseという言葉は、「進路」[「成り行き」や「経路」といった意味の言葉なので、a matter of courseは「成り行きの問題」「道理の問題」→「当然そうなるべき問題」という意味になります。

②We are [(so) accustomed] / (to it) / that we look on it / (as a natural right).

so…that構文では、that節は程度や結果を表す副詞節になります。この文章であれば、どの程度accustomedなのか、という内容を表します。直訳では通常、副詞節から訳していきますが、意訳では、主節から訳し、「とでも~なので、[that節]である」という訳が、日本語としても自然になります。

直訳: 私たちは、私達が自然な権利としてそれをみなすほど、それに慣れている。
意訳: 私たちは、それにとても慣れているから、自然な権利としてそれをみなす。

どちらの訳でも問題ないですが、基本的に、主節の内容が強調される、ということを、頭にとどめておきましょう。

 

③But / [this right] has been [acquired] ((only) in (quite) recent times), and [the way to its attainment] has lain / (through lakes of blood).

文頭に等位接続詞であるbutがくることは、ほとんどありません。ここでは、この前の文がso…that構文であることと、この文も等位接続詞andでつながっている複文であること、という理由で、複雑さを排除するために、大きい文脈の転換点で、2つの文に分けているものだと思われます。

acquireとattainは、どちらも「獲得する」という意味が充てられますが、次のような語源による意味の違いがあります。

acquire:「ac(~に向かって) + quaerere(求める)」 → 得る

attain:「at(~に向かって) + tangere(触れる)」 → 到達する

lainは、自動詞lieの過去分詞です。

「横になる」自動詞  lie:lie , lay, lain, lying

「~を横にする」他動詞  lay:lay, laid, laid, laying

「嘘をつく」自動詞  lie:lie, lied, lied, lying

laskes of bloodは、そのまま、「血の池」で意味が通じますが、比喩表現(figure of speech, metaphor)になっていることを確認しましょう。

 

④It has taken [centuries] / (to persuade [the most enlightened peoples] [that [liberty] (to publish one’s opinions) and (to discuss all questions) is a good and not a bad thing].

この文は長く、構造分析が難しいですが、ポイントは、persuadeという他動詞です。

主節は、It has taken centuries. とシンプルな第3文型(SVO)ですが、この主節に続くto不定詞の副詞句は、丁寧に考えていく必要があります。

まず、persuadeは第4文型(SVOO)を作る他動詞なので、目的語は[人]と[物・事]の2つあります。まずは、その2つを明確にさせましょう。
to persuade [the most enlightened peoples] [that liberty to publish one’s opinions and to discuss all questions is a good and not a bad thing].

目的語O(物)になっているものはthat節です。つまり、[the most enlightened peoples]に、[that節]を説得する(納得させる)、という大きいまとまりで意味がつかめれば、シンプルに見えてくるでしょう。

そして、that節内の等位接続詞andは、to publishとto discussのto不定詞の並列で、どちらも、libertyにかかっています。

直訳

現在において、最も文明化された国々の中で、言論の自由は道理の問題として受け取られ、完全に簡潔なものであるようだ。我々は、私たちが自然の権利としてそれをみなす程度に、それ(言論の自由)に対してとても慣らされている。しかし、この権利は、ただとても最近の時代にだけ得られたものであり、そして、その到達への道は血の池を通して存在している(横たわっている)。最も啓発された人々を、ある人々の意見を公開するための、そして、すべての問題を議論するための自由は良いものであり悪いものではないというように、説得するために、何世紀も(時間が)かかった。

 

意訳

目下、最も文明化された国々の中で、言論の自由は当然のこととして受けいれられ、完全に単純なものとなった。我々は、それに対してかなり慣れてしまっているから、それを自然の権利としてみなす。しかし、この権利は、ほんの最近の時代に得られたものであり、現在への到達の道のりは血の池を経てきた。人々の意見を公にするための、そして、すべての問題を議論するための自由は良いものであり悪いものではないというように、最も文明に明るい人々にさえも、彼らを説得するために、何世紀の年月がかかった。

 

今回は、that節の様々な役割が登場しました。この他にも、同格のthatや関係詞、代名詞など、様々な品詞的役割を持つ言葉です。thatにどのような「用法」があるか、ということをすべて憶えるよりも、構造分析の中から、どのように「解釈」できるか、という考えに転換してみるのも良いかもしれません。そもそも文法があって英語があるわけではなく、英語を体系化したものが文法なので、基本的なルールとその例外を見分けられるような目を養っていくものも、構造分析を通して学べるメリットになります。

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