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『英文標準問題精講』を極めよう! 番外編#4 「強調と倒置」の解説

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番外編#4では、『英文標準問題精講』初期10日間の#31~50までに登場した文法のうち、高校の授業や塾などでは、あまり詳しく解説されることのない文法について、まとめて解説をしていきます。

「強調」について

英語で、文法的にある単語や句を強調する方法はいくつかあり、強調する品詞によって異なり、次のようなルールが適用されます。

強調される語が…

①「名詞(句)」(主語または目的語)の場合  形式主語it + that節

②「副詞(句・節)」の場合  形式主語it + that節

③「動詞」の場合  助動詞do, did

④「否定」の副詞の場合  否定語 + 助動詞(be動詞) + 主語

①と②は、強調したい語句をIt is ~と文頭に無理やりもってくる最も単純な強調の方法です。代名詞itを用い、その単語または句を文頭に持ってきて、残りを、元の文からそれを取り除いたthat節として書き足します。

ex) He got the book at the bookstore.

Heを強調 → It was he that got the book at the bookstore.

the bookを強調 → It was the book that he got at the bookstore.

at the bookstoreを強調 → It was at the bookstore that he got the book.

③は、一般動詞の現在形や過去形がある場合に動詞の前に、助動詞のdoまたはdidを置き、助動詞の後ろの動詞は原形になるというものです。

 He did get the book at the bookstore.

動詞を強調するので、行為や動作を強調して言いたい場合に使われ、日常会話などでも使われる表現です。

④は、hardly, rarely, seldom, scarcely, no sooner, never, neither, norなど、「否定」の意味を含んだ副詞(句)を文頭に置くことで、残りの文の形が「疑問文」の語順と同じになり、助動詞やbe動詞と主語(S)が倒置されるものです。

ex) He hardly said his opinion at the meeting.

 Hardly did he say his opinion at the meeting.

また、文法以外では、文字だと、Bold体で太線に、Italic体で斜め文字にされている語句や、quotation mark(” ”)で囲むことで強調する場合があります。Bold体の場合は固有名詞や特殊な用語などに使われ、Italic体は書籍や論文、映画などのタイトルなどに使われ、quoteは造語や既存の語句に新たな意味を付け加えられている場合、文字通り(literally)その言葉を意味して意図的にその言葉を使っている場合などで使われ、いずれも、語句を「強調」する場合に用いられます。

最後に、会話などでは、語順を変えるのではなく、アクセントやイントネーションの位置を変えることで、その語句を強調する場合ばあります。

ex) I can do that.

I can do that. → 他の人ではなく、「私」こそが、と強調したい場合

I can do that. → 私がそれを”できる”ことを強調したい場合

I can do that. → 私がそれを”する”ことができることを強調したい場合

I can do that. → 他のものではなく、「それ」ができることを強調したい場合

通常は、Iまたはdoにアクセントが置かれる場合が多いと思います。また、I can do that.とI can’t do thatは、アクセントの位置で聞き分けることもできるかもしれません。後者の場合は、「否定」していることを伝えたいので、can’tにアクセントが置かれます。リスニングなどでは、聞き分けるポイントになるものなので、アクセントやイントネーションなども、普段から意識的に聴いてみるとよいかもしれません。

「倒置」について

倒置が起こる場合も、いくつかのパターンがあるので、チェックしておきましょう。

①「否定」の副詞が文頭で強調される場合  否定語 + 助動詞(be動詞) + 主語

②if節のifが省略された場合  助動詞(be動詞) + 主語(S) ~

③「補語(C)」が文頭に置かれる場合  補語 + be動詞 + 主語(S)

④「方向や場所を表す副詞(句)」が文頭に置かれる場合  副詞 + 動詞(V) + 主語(S)

①と②は、文の形が疑問文と同じ様に「倒置」されます。特に②の場合は、「倒置」が起きてる節が副詞節であり、他に主節があることを確認しましょう。

③は、「補語(C)」が含まれている文型は、第2文型(SVC)と第5文型(SVOC)で、第2文型の場合のみ、補語が文頭に置かれ強調されることで、「倒置」が起こります。第5文型の場合も補語を文頭に置き、強調することがありますが、語順の変化はありません。

They were happy to live in such a great country.  Happy were they to live in such a great country.

They think themselves happy.  Happy  they think themselves.

④は、「場所や方向を表す副詞(句)」が文頭で強調された場合に、主語(S)と動詞(V)の語順がそのまま倒置されます。

He went up the stairs.  Up went he the stairs.

この他にも、会話文や感嘆文、Beが文頭に置かれた譲歩構文また、古い英語だと、「the 比較級 S V, the 比較級 S V」の後半の部分、「比較」のthan節などでも倒置が起こりますが、今回解説したルールが見分けられれば、「倒置」が起こっていることが見分けられ、適切に解釈できるようになります。

倒置が起こっていても、直訳や試験の答案などでの日本語訳はほとんど影響を受けないので、複雑な文の場合は、いったん通常の語順になおして訳すことで、曖昧な訳にならずに、訳すことができるかもしれません。

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